• 概要

    昭和40年代、土佐。高知一の料理人と呼ばれた吾一(石橋保)は、「賭博の終着駅」と言われる“手本引き”で破滅。途方に暮れていたところをヤクザの荒木(宅麻伸)に拾われ、かつて自分が客として入り浸った賭場の下働き「カスリコ」として働き始める。行き場のない吾一はプライドを捨てて懸命に働くが、賭場の客たちやカスリコ仲間の悲喜交々を目の当たりにし、やがて人生を賭けた最後の大勝負に挑む  。

    キャストは、1986年に映画『君は裸足の神を見たか』の主演で俳優デビューを果たし、2018年にはドラマ「正義のセ」や「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」に出演するなど活躍を続ける実力派・石橋保と、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズで新たな魅力を見せつけた宅麻 伸という2人の名優をメインに迎え、中村育二、山根和馬、金児憲史、伊嵜充則、高橋かおり、高橋長英、小市慢太郎といったベテラン俳優が脇を固め、骨太な芝居を見せる。また、西村雄正、大家由祐子、鎌倉太郎、池上幸平、掛水杏樹ら高知県の俳優がネイティブの土佐弁を披露しており、舞台・土佐の魅力をいかんなく発揮している。

    高知在住の國吉卓爾が放蕩三昧だった若い頃に目にした、賭場の人間模様を基にシナリオを執筆し(第26回新人シナリオコンクール準佳作受賞作)、映画『ビー・バップ・ハイ・スクール』、『あぶない刑事』、『マルタイの女』をはじめ、殺陣師として活躍する高瀨將嗣が監督を務め、賭場での札のやり取りには殴り合いを凌駕する緊張感が溢れる。“手本引き”に翻弄される人々、盆中(賭場)に満ちる冒険的で愛おしい人生の哀歓を全編モノクロ、オール高知ロケによって描き出した。